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自由な発想で考え出された対策案を一つずつ検討・評価し、実施する対策案を決定します。 まず、別の模造紙の左端に手順4で列挙した対策案を並べて貼り付けます。次に、挙げられている対策案を評価するための評価項目を決めます。評価項目の例として、以下項目があります。
・効 果:対策がエラー防止にどの程度効果があるか。
・即効性:直ちに実施効果が現れるか。
・コスト:どれだけのお金が掛けられるか。
・物理的制約:スペースが確保できるか。
・労 力:対策を実施するにあたって必要な人材は確保できるか。
<対策案を並べる>
設定した評価項目ごと、評価の高い順に◎、○、△、×あるいは、点数化して3、2、1、0などを振り分けます。勉強会の実施など、人に対する対策に対して、「効果」の項目を採点する場合、「◎」になることはありえません。「効果」の項目の採点で、「◎」が付くのは、人間の介在を排除した対策に限りますので、注意が必要です。
<対策決定のポイント>
1.できるだけ環境の改善を優先する
できるだけ人間への対策でなく、環境を変える対策を優先します。対策は工学的対策が最も効果が大きく、人間への対策が困難で最も効果が期待できないものになります。
2.長期的な対策と短期的な対策
対策が直ぐに実施できるか、実施するための準備に時間がかかるかどうかを判断します。直ぐに実施できる対策をまず実施し、準備が整ってから時間がかかる対策を実施するなど、段階的に取り組むとよいでしょう。
3.対策は多面的・多重的に
対策案を列挙したら、実行可能性を考えてすべての対策を評価し、現在の状況にあった対策を選びます。対策は多重防護が望ましく、できるだけ多面的、多重的に考えます。
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